相続税の節税対策を考える上で、重要なことは、まず始めに
しっかりと「財産評価」を行い、どのような資産構成になって
いるのか、相続税がどのくらいの金額になるのか、納税資金は
足りているのかなど、資産の概要を客観的な数字で把握することです。
お持ちの資産についておおまかには把握しているが、しっかりと評価
したことがない、もしくは以前に評価された時から、時間が経過して
いるといった場合も正確な財産評価をするべきだと思います。
なぜなら、保有資産のうち、不動産の割合が多いのか、現預金の割合
が多いのか、上場株式の割合が多いのか、自社株式の割合が多いのか、
それぞれの資産構成によって、とるべき対策が変わってくるからです。
不動産の割合が多い方は、納税資金が確保されているかが重要ですし、
現預金の割合が多い方は不動産や生命保険を活用することによって
節税効果が得られるでしょう。自社株式の割合が多い方は会社の状況を
見ながら株価対策をする必要がありますし、自社株の納税猶予を検討
する場合もあるでしょう、といった具合です。
生活基盤となっている自宅や収益資産など、残すべき資産と
そうでない資産とを見極める上でも、「財産評価」をすることは
意味があります。
相続税対策は正確な「財産評価」から始めましょう!
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